文学・評論

【1分でわかる】君の膵臓を食べたい 住野よる

この本を読んで明日死ぬなら
最後に何を食べようか
考えました。

寿司、焼肉、ウナギ、
デザートは梨かいちごがいいな~
それから…と思ったとき
あ、近所のラーメン屋に行こう!
と最後に思いました。

頑張って最後の晩餐のメニューを
考えていた3時間半の時間を
返してほしい気分になりました。

あらすじ

目立たないクラスメイト・志賀春樹(僕)は、
病院で、クラスの人気もの・山内桜良の
「共闘日記」と命名される遺書を拾い、
彼女の余命が1年もないことを知る。

友人にも言っていない桜良の秘密を
知ってしまった春樹は、
桜良から「死ぬまでにしたいこと」を
一緒にしてほしいと提案される。

桜良の自由な性格に振り回される春樹だったが、
段々と桜良に惹かれるようになる。

桜良は余命で死ぬかと思われたが、
事態は急展開を迎える。

この作品の魅力

「共闘日記」の中で山内桜良の
心情を綴った日記が、
ラスト40頁ぐらいで公開されます。

日記の中では、僕(志賀春樹)と過ごした
日々の思い出が綴られています。

ここに来てようやく、
桜良が日ごろ取っていた行動の
辻褄つじつまが合います。
ですが、もう既に桜良はこの世にいません。

さらに、「共闘日記」を読んで2人が
両想いであったことに気づきます。
ですが、この日記を読んでいる頃には、
桜良はこの世にいません。

ここが、私が涙ぐんでしまったポイントです。

まとめ

『君の膵臓を食べたい』。
タイトルだけ見るとゾッとしますが、
中身は恋愛小説です。

余命1年しかないのに
明るく振る舞っている山内桜良ですが、
最後の「共闘日記」で桜良の本当の心情が
吐露されます。私がここに、グッと胸に
くるものを感じました。

本書のラストシーンも想像していたものとは
違い、良い意味で裏切られました。

したっけね~