ビジネス・経済

7つの習慣 人格主義の回復 スティーブン・R・コヴィー④

第4の習慣 WinWinを考える

人生が変わると言われる7つの習慣を読み、
どのように人生が変わっていくのか、私の体験を書こうと思います。

議論は試合ではない

私が大学生のときの話をします。
私は法学部で民法のゼミに入っていました。

週に1回ゼミのメンバーで議論をします。
3回目のゼミが過ぎた辺りで、
皆が議論をすることに慣れてきました。

議論が盛り上がり、
色んな人が自分の意見の
正しさを主張しようと必死になり、
相手の意見の矛盾点を明らかにし、
相手を打ち負かそうとしていました。

そんな状況を見かねて、
ゼミの先生が
議論は試合ではない
と言いました。

試合には勝つ側と
負ける側が必ず存在するが、
その理屈を議論に必ずしも
当てはめなければ
いけないわけではない。

相手を打ち負かした方は、
気持ちがすっきりするかもしれないが、
打ち負かされた方は
心にモヤモヤが残る。

法律の議論において最も重要なことは
相手を打ち負かすことではなく、
相手の主張を一度受け入れた上で、
自分の主張を重ねていくことである。

ゼミの先生の言葉

私は教授のアドバイスを受け、
「あなたの言うことはこういうことですね。
私はこういう考えを取っているのですが、
どう思いますか?」
と相手の考え方をまず理解してから
自分の意見を主張するようにしました。

すると教授から、
「猪井さんの意見と彼の意見では
こういうところが違うね。
でも、論理的には二人とも合っているから
最後は価値観の違いになるね。
二人とも良く考えられています。」
という結論をいただいたことがあります。

日常生活においても
同じことが言えると思います。

議論において相手を打ち負かすことは
それほど重要なことでしょうか?
相手を打ち負かさなくても良い方法を
これから模索していきましょう。

バミューダ行きの切符を掲げられたら誰も協力しない

このパラグラフの文章は、
経営者、代表取締役といった
組織を作る側の人達に向けて書きます。

週に一度、
社長は部下たちをこの部屋に集め、
協力して仕事しろと訓示するらしい。

皆で力を合わせようじゃないか。
そうすればもっと売上が伸びるぞ
」と言い、
おもむろにカーテンを引き、
このグラフを見せるわけである。
さて、バミューダ行きの切符を手にするのは
誰かな?
」(p.373)

※バミューダはリゾート地です。

皆で力を合わせよう!
と言っておきながら、
成果を一番出した人には
特別に褒美を与える
ということをやっていては、
皆は協力しない。

協力しないどころか、
自分が勝つために
他の人を蹴落としてまで、
勝つ方法を考える人も
出てくるだろう。

どうすれば皆が協力して
仕事をするようになるだろうか?

簡単な話である。
皆が協力をして
仕事がしたくなるように
すれば良いのです。

私が考えたアイデアを紹介します。
5人、6人ごとに1つのグループに分け、
月の初めにグループごとに
目標を立ててもらいます。

月の終わりにグループで目標を
達成できているかを確認する機会を設けます。
目標を達成できているチームは表彰をし、
チーム中で積極的に仲間を
助ける人がいれば、
その人にインセンティブを与える。

ポイントは目標をチームで
決めてもらうことです。
そうすれば、仮に目標が
達成できなかったときでも、
自分達で目標を設定しているので、
なぜ設定した目標が実現できなかったのかを
チームのメンバーで考えることができます。

アメリカ中西部の大手不動産会社では、
年に1回、販売金額、販売件数、
販売手数料、顧客登録件数などの
成績優秀者を表彰していました。
表彰される人の数は、
社員800人のうち40人
ほどだったそうです。

翌年の表彰式では以前の形式を取らず、
自分で決めた営業目標を達成できた
セールス・パーソンや営業チームが
表彰されるようにしました。
社員1000人のうち800人
表彰されました。

驚くべきことに、
その年に表彰された
800人のほぼ全員が、
販売額や利益においても
前年の成績優秀者40人に
匹敵する業績を上げていました。

社員を競争させることで
売上を伸ばそうと考えるのではなく、
皆が協力することで
売上を伸ばす方法を
考えてみてはどうでしょうか?


むろん、協力する必要のない
別の会社や個人であれば
競争してもいい場合もあるでしょうが。

No Deal(取引しない)という選択肢もある

お互いに満足でき、
合意できる解決策を見つけられなかったら。
Win-Winをさらに一歩進めたパラダイム、
Win-Win or No Deal」という選択肢がある。(p.392)

私が話し合いをしたときに
失敗をしたときの話をします。

私の地元でフットサルのイベントを
私と知り合いの二人で開催しました。
イベントは私と知り合いを除き、
10人集まりました。

開催日の前日・当日を合わせて
4人がキャンセルをしました。

知り合いが私に
ラインで「当日キャンセルする
人が3人いて、
当日にキャンセルされると
人数の穴埋めができなくて困る」と言うので、

私も当日にキャンセルされると困ると思い、
「次回からはキャンセル料も
検討した方が、いいかもしれないですね」
と返事をしました。

そのあと知り合いが
「仕事帰りに来てくれる人もいるから、
キャンセル料を取るのはやらしい」と言うので、

私は「コートをお金を払って
借りている以上、
直前になってキャンセルをされると
赤字になるから困る。
せめて半額ぐらいはキャンセル料を請求したい」
と自分の考えを述べました。

すると知り合いから、
「自分の友達からキャンセル料は取れないから、
今後キャンセル料を取る方針を取るなら、
一緒にはやらない」と告げられました。

私はWin-Winを目指していたので
知り合いと話し合いをしようと思いました。

◎キャンセル料は取らない代わりに、
次回にのイベントに参加してもらう
ことを約束してもらう。

◎当日キャンセルは困るので
キャンセル料は取るけれども、
前日キャンセルまでは半額にする。

といった提案をしましたが、
いずれの提案も受け入れて
もらうことはできませんでした。

知り合いから、
「友達にキャンセル料は
請求したくないから、
自分の友達がキャンセルをしたことで、
赤字になったぶんは払う」
と言われたので、
妥協をして知り合いに赤字のぶんを
支払ってもらうことで解決しました。

その後、僕と価値観が合わないので
一緒にフットサルのイベントができないと
知り合いから伝えられました。

後から思ったことは、
Win-Winで解決するのが
一番良い方法であることは間違いないが、
No Deal(取引しない)選択肢が
あればもう少し楽に交渉が
できたと思いました。

遊びでフットサルが
できれば良い知り合いと、
遊びとビジネスの
両方で成功したいと思っている
私とでは感覚にズレがあります。

お互いの目指している
方向性が違うなら、
No Deal(取引しない)
選択肢があった方が、
気持ちに余裕が生まれます。

皆さんも話し合いをするときには、
Win-Win or No Deal(取引しない)
意識してみてくださいね😄

まとめ

人生はスポーツの試合のように
勝者と敗者が必ずしも
存在しなけれは
ならないものではありません。


皆さんには自分と相手双方
にメリットがある状況が作れないか?
を常に念頭に置き、
友人との関係、家族との関係、
恋人との関係、職場の人との関係など
様々な人との関係を
今よりももっと良いものに
していってください😉

ここまで読んでいただき
ありがとうございました♪
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