教育・自己啓発

『江戸の妖怪革命』香川雅信 後半

前半では本文解説をしました。
後半では2021年共通テスト国語
第1問を実際に解いてみました。
点数38/50

問1 ◎(5/5)

迷った選択肢は、
ア)民と公序良です。

※民族→同じルーツや歴史、言語などを共有する人の集団。
※民俗→風習や伝承。昔から伝わったもの。

問2 ◎

民族伝承としての妖怪」は何かを
選択肢の中から選ぶ問題でした。

自然災害(火事、雷、台風)などの
原因がわからない出来事に
遭遇した人間が、
自分を安心させる手段として、
妖怪を生み出したんですよね。

それがわかっていれば、
①が正解とわかったはずです。

①「人間の理解を超えた不可思議な現象に
意味を与え日常生活のなかに導きいれる方法」

問3 × 

「アルケオロジー的な方法」の
説明を探す問題でした。
「アルケオロジー的な方法」の前に
文章に書かれてある、
「物」「言葉」「記号」
「人間」の説明が入っている
⑤を選びました。

出題者は直前の文章を読んで
選択肢を読む受験生を
引っ掛けようとしたんですね。
⑤「、、、大きな世界史的変動」
→これが×です。
文化的変動ですね。

人間の無意識領域の中にある
知の枠組みを捉え、
枠組みが時代とともに
変わっていくことが
記述されている②が正しい選択肢です。

私も気をつけないといけませんが、
傍線が引かれている直前に
書かれてある文章が選択肢の

中にある場合は、
注意して選ばないといけませんね。

問4 ×

「妖怪の『表象化』」は
どういうことか?
を聞く問題です。
⑤を選んでしまいました。

⑤「、、、神々からの警告を伝える
記号から」が誤りです。
妖怪が「凶兆」として
解釈されたのは、
いつの時代ですか?
中世でしたね。

今聞かれているのは
近世についてです。
近世においては、
「記号」は人間の約束事のなかで
作り出せるものになりました。
なぜなら自然現象(火事、雷、
津波)の原因が解明され、
妖怪がいないことが
証明されたからです。
正解の選択肢は②になります。

②「妖怪が、神霊の働きを告げる記号から、
人間が約束事のなかで作り出す記号になり、
架空の存在として楽しむ対象になったということ。」

問5(ⅰ)◎

パラグラフの要約を選ぶ問題です。
2⃣~3⃣段落が、
妖怪に対する認識の歴史性
あるということが
理解できれば正解できます。

このパラグラフで言いたいことは
娯楽ではないと自信を持ち
解答すれば正解できたはずです。

なお、4⃣~5⃣段落は、
Ⅱいかなる歴史的背景のもとで
どのように妖怪認識が変容したのか
という問いが要約です。

問5(ⅱ)◎

近世のことを言っている、
Ⅲには③視覚的なキャラクター
としての妖怪が入ります。

選択肢の中に「表象」があれば
ベストなのですが、
現代でいうところの
キャラクターが「表象」であると
本文でいっているので、③が正解です。
他の選択肢には「表象」について
述べられているものはありませんでした。

近代のことを言っている、
Ⅳには②「私」という
自立した人間が入ります。
他に迷う選択肢はありませんでした。

問5(ⅲ)◎

「『私』という近代に特有の思想」に
当てはまる選択肢を探す問題です。
『私』は謎めいた
「内面」を抱え込んでいるので、
「不気味なもの」となりました。

このことが書かれている
選択肢を探します。

⑤で迷った人がいると思います。
「、、、『私』が自分で
自分を制御できない
部分を抱えた存在であることの
例にあたる。」は正解です。
ですが、前半の
「自分がいるはずのない時と場所」が誤りです。

②の選択肢を見て欲しいのですが、
自分に心あたりがない場所で
別の僕が目撃されていた
」が正解です。
「いる」「いない」の話ではなく、
『私』が制御できない
「内面」を抱え込んで
しまったという話なので、
心あたりがないという
選択肢が正解となるでしょう。
正確に言えば制御できない
自分が「いる」のです。

まとめ

2021年共通テスト国語
第1問『江戸の妖怪革命』香川雅信の
解説をしました。
もし他の入試問題を
解説してほしいと思う人がいれば、
Twitterでメッセージを送ってください
ここまで読んでいただきありがとうございました。
前半の本文解説を読んでいない人は、
読んでくださいね😄