ノンフィクション

僕はイエローでホワイトでちょっとブルー 感想【差別について】

こんばんは(^^)
利起です。
私は左利きです。
LGBTは左利きの人と
同じぐらいの割合でいると
言われています。
今日は差別をテーマに
書いていこうと思います。


中田敦彦のYoutubeで
「僕はイエローでホワイトで 
ちょっとブルー」を視聴しました。

差別について
私の思っていることを
書こうと思います。

読んでほしい人

✔人種差別について知りたい
✔外国人を見ると外人と呼んでしまう
✔子供を持つ親

本の中に登場する外国人差別①

【貧民街に住むティムがイジメられる話】
貧しいチャヴ団地に住む
ティムが学食の万引きをする。
    ↓
それを見た生徒が
「犯罪」をするなと叱る
    ↓
生きるために
万ティムは何度も引きをする
    ↓
4人の生徒からいじめを受ける。
    ↓
学校は「万引き」が悪いことなので、
4人の生徒に罰を与えることはできない。
ティムをいじめられないように
他の生徒よりも早く帰らせるという
謎の行動を取らせる。
    ↓
早く下校しても学校内では4人に
会うので、いじめられる。

【本のテーマ】人種差別

人種差別と聞いて、
私が真っ先に思い浮かぶ出来事は、

2020年5月末にアメリカで
黒人男性 ジョージ・フロイドさんが。
拘束中に白人警官に殺された事件です。

この事件が起こった直後に、
「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」
を掲げた抗議行動が起こりました。
日本でもその運動に加わる
人が出てきました。

スポーツの世界では、
大坂なおみ選手
全米オープンで抗議行動を
とったことに対して、
「日本人なら黒人の抗議運動に参加するな」
「スポーツの場で政治的な意見を持ち出すな」
と様々な意見が交わされました。

大坂なおみ選手の抗議運動の内容】
1. 抗議をするために、
9/27日の試合を全てキャンセルした。

※試合が9/28日に延期したされたことから、
ボイコットを取り下げてプレイしました。

2.試合のたび、アメリカで警察の人種差別的な
暴力の被害に遭った、黒人犠牲者たちの名前
記載されたマスクを着けて試合をした。

【黒人差別】なぜ黒人が警察官に殺されるのか?

貧困と銃社会であることが原因です。
アメリカ人の13%が黒人ですが、
アメリカで起きる殺人事件の
50%が黒人によるものです。

黒人の数に比べて、
殺人を犯す人の割合が高いことが
問題となっています。

この事実から、
警察官は黒人を警戒します。

【黒人差別】貧しいさからくる差別


そして、アメリカ司法統計局によれば、
「貧困基準を下回る世帯の住人は、
人種に関係なく高所得者よりも2倍以上
確率で犯罪を犯します。
これは世界各国どこでもみられる現象です。」

※貧困層の割合(2018年)
➡白人は8.1%、黒人は20.8%
 

 資産の値(2017年)
 ➡白人:黒人=10:1

【黒人の暗黙のルール】16のやってはいけないこと

若い黒人が従わなければならない
暗黙のルールが16あります。
警察官に殺されないためのルールです。

1.手をポケットに入れてはいけない

2.パーカーのフードをかぶってはいけない

3.シャツを着ないまま、外に出てはいけない

4.一緒にいる相手がどんな人か確認する。
たとえ路上で会った人でも

5.遅い時間まで外で出歩かない

6.買わないものを触らない

7.たとえガム一つだったとしても、
何かを買ったらレシートかレジ袋なしで
店を出てはいけない

8.誰かと言い争いをしているように見せてはいけない

9.身分証明書なしに外に出てはいけない

10.タンクトップを着て運転してはいけない

11.ドゥーラグ(頭に巻く、スカーフのような布)
をつけたまま運転してはいけない

12.タンクトップを着て、
もしくはドゥーラグを巻いて出かけてはいけない

13.大きな音楽をかけて車に乗ってはいけない

14.白人の女性をじっと見てはいけない

15.警察に職務質問されたら、
反論してはいけない。協力的でありなさい

16.警察に車を停止させられたら、
ダッシュボードに両手を乗せて、
運転免許証と登録証を出してもいいか尋ねなさい

【日本】外国人差別

外国人差別は日本ではないと
思っている人が大勢いますが、
差別はあります。

  • 選挙権がない。
    ➡日本国籍の者しか投票できない
    仕組みになっているから。

  • 住宅の賃貸を断られる。
    ➡外国人=騒ぐイメージ が
    あるので、不動産屋が物件を貸したくない。

  • 就職を拒否される。
    ➡25%の外国人が外国人であることを
    理由に就職を断られた経験がある。

  • 外国人お断りのお店がある。

本の中に登場する外国人差別②

本書に出てくるダニエルは
父親がレイシストです。

レイシストとは、
人種差別的な言動をする人のことです。

そんな父親を見て育ったダニエルは、
父親が差別的な発言を真似ます。

東洋人に対して、
「春巻きが喉に詰まっているような
奴に、力を貸してもらおうとは
思わねえ」と言ったり、

黒人に対して、「黒人のくせに
踊りが下手だな。バナナでもやるから
ちゃんと踊れよ」ということを平気で言います。

ダニエルはレイシストだとクラスの皆に噂され、
クラスのSNSで悪口を書きこまれ、いじめられます。

【私の経験】外国人差別①

小学校のときに
M君というブラジル人の
男の子がいました。

M君は全く悪いことを
していないのですが、
E君は、まさゆき君に
「国に帰れよ」と心ない
言葉を言っていました。

このことが先生にバレて、
E君は怒られました。

でも、「国に帰れよ」の意味を
E君は理解できていませんでした。
また、差別的な発言だとも、
思っていなかったのです。

E君の親は外国人に対して良いイメージを
持っていませんでした。
私はE君の親がM君の親に対して、
人種差別的な発言を
していたことを聞いたこともあります。

そんな親の言動や発言を
E君が真似したのだと思います。

本でも書かれていましたが、
外国人差別をする人は、
親の差別的な発言を真似ている
人が多いように思います。

大学でも「中国人はマナーが悪い」
と言ったり、黒人に「病気を日本に持ち込むな」
と言っていた人がいました。

なぜそんなことを言うのか?
疑問に思っていました。

本書を読んでやっと理解できました。

差別的な教育を親もしくは
ネットから受けて、
育ってきたからです。

「他者」を理解する心を持つために
どうすればよいかを考えさせられました。

【私の経験】外国人差別②

小学校の近くに
ドン・キーホーテがありました。

小学校のとき先生が、
よくホームルームで
「ドン・キーホーテは外国人が
ドラックの密売をしたり、
悪いことをしている人が多いので
近づいてはいけません」
と話をしてくれました。

実際に地元のドン・キーホーテでは
ドラックの密売、人身売買が行われていました。

なので、ドン・キーホーテは
高校生になるまで、
不良が多い危ない場所だと
思っていました。

最近になってからも、
知り合いが「最近ドン・キーホーテの周辺に、
怪しいブラジル人が住んでいるから
危険だ」と言っているのを聞きました。

一部の悪い外国人が原因で、
外国人=危険というイメージがあるのが
日本の現状ではないかと考えられます。

皆さんの周りでも「最近変な外国人が
越してきた。何かされそうで怖い」と
いう人がいませんか?

【外国人に対しての接し方】エンパシー

本では外国人に対して、
エンパシーを持つ必要性について
書かれていました。

エンパシーは、
ただ相手に共感する
シンパシーとは違います。

エンパシーとは、
「全く違う存在に対して、思いをせる」ことです。


あなたが、外国人で
日本で暮らす姿を思い描いてみてください。

日本の親戚に
一時的に会いにきたのかもしれないし、
日本に仕事を探しにきたのかもしれません。

どう接しられたら嬉しいでしょうか?
どんなことをされたら悲しいでしょうか?

そういうことを自分なりに考えたくなりました。

まとめ

本書はイギリスの人種差別について、
触れています。

イギリスは階級社会なので、
英語をまともに話せない日本人を
蔑む人は多かったです。
語学留学に行ったときに感じました。

英語が話せないことで差別をする理由は、
イギリスに来ているんだから
「英語を話せないと失礼だし恥ずかしいことだ」
と多くのイギリス人が考えていることに
あると思います。

イギリス人が、
自分の国の文化、歴史に凄い
プライドを持っていることは知っています。

だからこそ日本の文化にもエンパシーを持ち、
私達にも接してほしいです。

最後に本書の言葉を引用して終わります。
”差別はただ無知なだけ”

したっけね~☆